■ Vol.23 1. 友田小学校の施設訪問 2月25日に友田小学校5年生の施設訪問がありました。今回は施設側と学校側の間でこれまでに出された反省内容を踏まえて準備をしての訪問でした。これまで一番大きな問題だったのは、いざ触れ合いを持つといっても殆どの児童の家庭がいわゆる核家族世帯のためか、施設を利用されている虚弱な高齢者の方々を目の前にすると何をしていいのか判らなくなってしまうというものでした。今回は2クラスそれぞれを3つのグループに分けて、2・3・4階に割り当てて、グループごとの出し物をしながらその間に居室訪問をするという、課題を明確にしての活動でした。ゲームや歌、紙芝居などそれぞれが工夫を凝らした元気いっぱいの内容でした。中でも寸劇「水戸黄門」が大ウケだったようです。また、寝たきりのお年寄りのベッドサイドを訪問し、お話をしながら作ってきた折り紙を手渡すなどの触れ合いも持つ事が出来ました。 活動後の子供たちの感想ですが、「出し物をしたら喜んでくれて嬉しかった。」「お年寄りにプレゼントをしたら喜んでくれました。」「歌を唄ったら手拍子をしてくれて嬉しかった。」など、子供たちにも何か得るものがあったようです。 2.第三者評価結果のお知らせ 現在東京都では、都内の介護保険施設を対象に、その施設の状況をサービス利用希望者にわかりやすく提供することを目的として評価事業を行っています。概要としては、一定の基準を満たしている(登録している)民間の評価機関が、施設個々と契約して評価を行ない、その結果を都が集約して公表するといったものです。当施設が受けたのはそのモデル事業にあたるもので、1〜2月にかけてサービス評価のための調査が行われました。調査を行ったのは「椛ケ保ジャパン・ライフサポート」でした。1月の書類による調査から始まり、2月13日にはご利用中のお客様からの聞き取り調査や、職員への面接調査などが行われました。詳細については当施設ホームページ上に掲載させて頂く予定ですが、総括の部分についてご紹介させて頂きます。 1)
利用者調査全体のコメント 食事に対しては、利用者は概ね満足している。特に、毎昼食の選択食は楽しみにしている。味も満足している人が多い。 日常の生活介助、特に入浴についても概ね満足している。家庭では入浴できなかったが、ホームに入って入浴でいるようなった事、 安心して生活できる事を喜んでいる利用者がいた。数人の利用者が、共同生活上の不自由さをこぼしていたが、不満や要望を聞いてく れる機会があるので、不満は蓄積されていない。 2)
事業所評価講評 (特に良いと思う点) @
強い使命感と自信を持っているトップ 設立して17年に及ぶ実績から、経営者層は使命感と今まで培われた自信をもって経営にあたっている。経営者層の役割分担並び に意識は明確であり、その思いが職員にも十分伝達されている。 A
定期的なサービスチェックと現場への迅速なフィードバックシステム サービス向上の各種委員会が設置され、またケース会議等も計画的に行われ、常にサービスの点検が行われている。利用者一人一 人の日々の記録が毎日報告され、サービス向上を目指す姿勢が明確である。 B
自立支援を目指す職員の好感を持てるケアーとマナー、そして自立意欲の高い利用者間のグループダイナミクス 明るくにこやかで礼儀正しい挨拶と声掛けが実践されている。利用者は、障害の重い方も自分のことは可能な限り、自分で行う前 向きな姿勢が見聞され、利用者同士の刺激にもなっている。安易な介助は行われず、例えば食事場面でも食べこぼしは許容されており、見守りの上、最終的な場面を職員が介助している。利用者との目の高さを合わせ、利用者のペースで介助がなされており、好感が持てる。 (特に改善する必要があると思われる点) @
職員のケア、サービスマナーの水準の統一 概ね職員は、すがすがしい挨拶、気持ちの良い笑顔、細かな声掛けが実践されているが、一部にそのような水準に満たない姿が見うけられ、改善の余地がある。 A
さらなるサービスの改善と向上へ 定時のオムツ交換時に順番待ちをしている人や、尿意はあるが立位が取れないためにオムツ装着を納得してしまっている人など、利用者調査で不満ではないが本音と思われる声が聞かれた。随時交換やオムツ外しへのチャレンジなど検討の余地はある。また、昼食後の口腔ケアで、リクライニング車椅子の方にリクライニング状態のまま、うがいを実施している点は危険を感じた。サービスの細部を再チェックすれば、改善点は見つかるはずであり、より高いレベルでのサービス改善が可能と考える。 B
これまでの蓄積を生かす経営改善とさらなる地域貢献 理念に根ざしたサービス向上への実践と蓄積、自立に向かう利用者の姿など、独自の土壌がある。これを他の施設にない優位性として生かすためにも、新介護報酬に対応した事業計画の策定、経営改善の実現が望まれる。たとえば、実施予定の人事給与制度の改革、ユニットケアへのハード改修によるサービス向上と収入減抑制、綿密なマーケティングによる通所介護などの在宅事業への展開である。培った施設ケア、サービスソフトの地域への展開は、新しい地域貢献と収入減確保につながると考える。 3.介護保険事業計画の見直しにともなう介護報酬の改定について 介護保険制度ではその基本となる「介護保険事業計画」(5年計画)を実施後3年で見なおすことになっており、今年の4月から一部変更がありました。この場では介護報酬単価の改訂に関連して、当施設に関りのある部分について下記の通りご案内致します。 (介護報酬一覧) ※自己負担額は下記の約1割になります。
施設介護に関る介護報酬がかなり減額となりました。利用される方からは利用料が低くなった分負担が軽減されることになります。 ショートステイなどはご利用しやすくなっておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。 4.施設からのお知らせ @
在宅介護教室 :今年度は「在宅介護で気になる感染症」をテーマに取り組んで行くことになりました。 第1回 「疥癬」 日時 4月27日(日)13:30〜15:00 (13:10に東青梅駅南口に送迎車をお出しします。) 場所 当施設 A
ボランティアさん募集(ご家族様のご参加もお待ちしております。) 1)
月例行事「春の遠足」お手伝い 実施予定日 5月8日(木) 午前9時〜午後1時頃まで 実施場所 未定 作業内容 車椅子の移動補助など 2)「鱒釣り」のお手伝い 実施予定日 6月5日(木) 午前9時〜午後1時頃まで 実施場所 奥多摩フィッシングセンター 作業内容 車椅子の移動補助など 3)俳句の指導 実施日時 スケジュールについてはお話し合いで調整させて頂き ます。 実施場所 当施設 実施内容 お年寄りと俳句づくりを一緒に楽しんで頂きます。 ※ ご不明な点は当施設までお問い合わせ下さい(小嶋・比留間・原田) |