■ 2015.5.31
■ あかぼこ山 55号
1.えっ、2割負担なんて聞いてないよ・・・
平成27年度介護保険法一部改正が行われました。概要については青梅市からも「介護保険制度改正のお知らせ」というパンフレットが出されていますのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか。その中で特に判りづらいものに次のようなものがあります。
「一定以上所得者は利用者負担が2割になります。」
一定以上所得者(本人の合計所得金額が160万円以上で、同一世帯の第1号被保険者の「年金収入+その他の合計所得金額」が単身世帯で280万円以上、二人以上世帯346万円以上)がサービスを利用したときの利用者負担が1割から2割になります
(青梅市「介護保険制度改正のお知らせ」パンフレットより引用)。
これを見ただけではまさに???です。そこで厚生省老健局介護保険計画課の資料を引用して考えてみることにします。
(平成26年8月27日厚生労働省老健局介護保険計画課事務連絡から引用)
ここでの要点は、仮に年金収入が280万円あった場合、公的年金控除が行われた後は「雑所得:160万円」と表現されるということです。今回の2割となる基準は、単身者の場合この公的年金控除後の160万円のことを指していますので、実際は年金のみの場合は280万円以上、その他の収入がある場合は(控除後の所得+年金収入)が合計で280万円を超えるかどうかが目安となります。二人以上世帯の場合は同様に、年金収入のみの場合はそれぞれの年金額の合計が、その他の収入がある場合は年金収入と控除後の所得の合計が346万円を超えるかどうかが目安となります。またこの場合(図D)を見て頂くとわかるように、本人が2割負担となっても、配偶者の年金額が少ない場合は配偶者の自己負担は1割となります。また、(図E)のように単身者ならば2割負担になってしまう280万円以上の年金があった場合でも、配偶者の年金・その他の控除後の所得も合計して346万円に至らない場合は本人・配偶者共に1割負担となると見ることが出来ます。(図に罫線が写ってしまい見づらくなってしまい申し訳ございません。)
なお、今回の自己負担割合の変更は所得額をもとに行われます。そのため前年の所得が確定するのが6月になる関係から、法改正は4月1日から施行されていますが、この部分の施行は8月からとなっています。
2.介護用品展について
3月に、東京ビッグサイトにて開かれておりました、「第1回介護用品・介護施設産業展 CareTEX」に参加してきました。この展示会は、介護用品・高齢者施設向け設備/サービスの商談展ではありましたが、新しい機器や設備などの展示があり、普段目にする機会がない私にとっては、とても参考になる展示会でした。当施設からも、各部署の職員数名が参加させていただきましたが、新しい機器やサービスに触れ、各職員共に良い機会となりました。ただ、介護機器の導入となると、予算面などなかなか難しい部分がありますが、よりご入居者様に満足して頂ける施設づくりを検討する上となると、より良い設備や機器の導入も必要不可欠になります。ご入居様の方々が満足して頂ける施設づくりを目指して、さらに頑張っていきたいと思います。
3.新人職員紹介
この春、高校を卒業された新人職員が6名入社されました。いずれも女性の職員ではありますが、介護の仕事は体力が基本になりますので、無事に長く続いてくれれば良いなぁと思います。ただ、みなさん元気溌剌な職員さん達なので、明るく元気よく接してくれればご入居様方も元気を分けてもらえると思います。中には私と同じ西武ライオンズファンの新人さんもいてくれて、個人的にちょっと嬉しく思います。当施設の御利用者様の中(特に男性の方々ですが)でも野球ファンの方が多く、観戦に行きたいとお話しされている方も多くいらっしゃいますので、今後、野球観戦会を企画しようかと思います。
4.神輿連の方々来苑
4月12日に下長渕の神輿連の方々が当施設を訪問して下さいました。当施設まで神輿を担いで来て下さって本当にありがたく思います。毎年、多くの方々が当日を心待ちにして迎えられます。中には、御自分のカメラで記念撮影をし、身体的な理由で玄関まで来られない方のために、写真を差し上げたり、見せてあげたりされる方もいて、改めて御利用者様の心遣いに感謝です。また、今月の青梅大祭に参加を検討しておりましたが、多数の来場者が予想されることから、断念させていただきました。本当に残念そうにされている方もいらっしゃいましたが、その代わり夏の近隣神社の盆踊りに参加できたらと思います。
|